英語の人称代名詞を基本からわかりやすく解説!

英文法

英語の勉強や復習をしていて、こんなことを思ったことはないでしょうか?

●代名詞の種類っていろいろあってよくわからない

●代名詞の使い分け方がわからない

●代名詞をどう区別していいかわからない

代名詞は日常会話はもちろん、ビジネスでもよく使われますので、

英語を正しく理解するには必要不可欠な要素です。

そこで今回は、代名詞の役割や基本的な使い方について説明します。

代名詞とは?

文字通り、名詞の代わりとなる名詞のことで、英語では「pronoun」と言います。

以下の例を見てみましょう。

・I went to a party last night. It was so fun.
私は昨夜、パーティーに行った。(それは)とても楽しかった。

ここで登場する「It」は「それ」という意味で、その前に登場した「a party」を指しています。

なお、後ろの文の主語を「The party」ということも可能です。

・I went to a party last night. The party was so fun.
私は昨夜、パーティーに行った。そのパーティーはとても楽しかった。

上記の文章は文法的に間違いではありません。

しかし、同じワードが前後で2回続く形になるのでくどいですよね?

そんなときは代名詞の「It」を使って置き換える方が自然ですし、スマートです。

つまり、代名詞の役目とは…

同じワードが連続で登場するのを防いで、くどくならないようにする

英語は日本語以上に言葉の重複を嫌う言語なんです。

だからこそ、代名詞を使って同じ単語が連続しないようにします。

英語に触れていると、日本語よりも代名詞が頻繁に使われていることに気づくはずです。

人称代名詞

人称代名詞とは、人称に用いられる代名詞のことです。

人称とはいわゆる「私」や「あなた」などといった人を指す名詞のこと。

人称主格所有格目的格
単数1人称
2人称
3人称
I
you
he/she/it
my
your
his/her/its
me
you
him/her/it
複数1人称
2人称
3人称
we
you
they
our
your
their
us
you
them

自分や話し手のことを指すときは「1人称」、相手や受け手であれば「2人称」、それ以外の人やモノであれば「3人称」になります。

主格

主格とは文章の主語になる格のこと。

「…は」「…が」の意味になるものを指します。

・I am a student.
私は学生です。

・We are happy.
私たちはうれしい。

「私は…」「私たちは…」にあたるのが「I…」「We…」、「あなたは…」「あなたたちは…」にあたるのが、「You…」となります。

3人称であれば、「彼は…/彼女は…/それは…」が「He/She/It」、「彼らは…/彼女らは…/それらは…」が「They」(3つとも共通)に相当します。

所有格

所有格とは名詞の前に付いて、その名詞が誰のものであるかを示す格のこと。

「…の」の意味になるものを指します。

・This is my car.
これは私の車です。

・What is your name?
あなたの名前は何ですか?

「私の…」「私たちの…」にあたるのが「my…」「our…」、「あなたは…」「あなたたちは…」にあたるのが、「your…」となります。

3人称であれば、「彼の…/彼女の…/それの…」にあたるのが「his/her/its」、「彼らの…/彼女らの…/それらの…」にあたるのが「their…」(3つとも共通)です。

目的格

目的格とは動詞の目的語となる格のこと。

「…を」「…に」の意味になるものを指します。

・I gave her a present.
私は彼女にプレゼントをあげた。

・Can you help me ?
私を助けてくれませんか?

「私を(私に)…」「私たちを(私に)…」にあたるのが「me…」「us…」、「あなたを(あなたに)…」「あなたたちを(あなたたちに)…」にあたるのが、「you…」です。

3人称であれば、「彼を(彼に)…/彼女を(彼女に)…/それを(それに)…」にあたるのが「him/her/it」、「彼らの(彼らに)…/彼女らの(彼女らに)…/それらの(それらに)…」にあたるのが「them…」(3つとも共通)になります。

まとめ

人称代名詞を正しく理解することは、英語を使いこなせるようになるのに欠かせません。

なぜなら英語は日本語と比べて、代名詞の使用頻度が高いからです。

例えば、「Can you give me your phone number?」というフレーズ。

これは「電話番号を教えてくれませんか?」という意味です。

「あなた」が主語になるので主格の「you」、「私に」教えてほしいので目的格である「me」、他の誰でもない「あなたの」電話番号なので、所有格の「your」が使われています。

日本語では文中の「誰が」「誰を」「誰の」といった部分は省略されがちです。

あなたは私にあなたの電話番号を教えてくれませんか?」という言い方をすると、ぎこちないですし、自然ではありませんよね?

しかし、英語はその逆です。

主語は誰か」「目的語は誰か」「誰のものであるか」を常に明確にします。

むしろ、それらがないと不自然に聞こえますし、何より通じません。

つまり、英語では日本語よりも伝える情報量が多いのです。

英語を使うときは「行為の主体」や「動作の対象」、「誰の所有物であるか」を日本語よりも意識することが求められます。

そういった言語的な違いを理解することも、英語上達への第一歩です。

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